今回のテーマはこちら、『台風の強風によって被害を受けた屋根に、火災保険は適用されるの?』です。
台風被害といえば、2019年の台風第15号が記憶に新しいですね。
ニュースでは、千葉・房総半島の多くの家の屋根が風によって飛ばされ、ブルーシートがかかっている映像をよく目にしたのではないでしょうか?
今回はそんな時のために、台風の強風被害による屋根の修理についてお話しします。
(火災保険が適用されるかは、ご契約内容によって異なります。そのため、まずは、ご契約内容がわかる資料を確認し、内容を確認しましょう。)
風災とは?
近年、自然災害が多いこともあり、屋根の修理やおうちのリフォームに火災保険が使えるということは広く知られるようになりました。
しかし、まだまだ具体的な補償内容までは知られていないのが現状です。
火災保険では、多くの自然災害がカバーされています。
今回の例は、台風による強風被害です。具体的にどの補償内容に該当するか、ご存知でしょうか?
この強風被害は、火災保険の補償の中では「風災」にあたります。風災について具体的に見ていきましょう。
風災は風で飛んできたものによる損害も補償される
風災と聞いて、どのようなイメージがあるでしょうか?
風災とは、暴風・強風による被害のことです。これは、自分の家が、風によって直接受けた被害だけではありません。それに加えて、風によって飛んできたものが原因となる損害も補償対象となります。
具体例.
–強風で屋根または、屋根の瓦が飛んでしまった
–強風で物置が倒れ、隣家のフェンスを壊してしまった
–強風でカーポート屋根が破損した
–台風被害を受けた所からの雨漏り
風災の風の強さの目安
強風と言っても、具体的にどのくらいの強さなら火災保険が適用されるのか、知りたいですよね?
この強さの目安は「最大瞬間風速20メートル以上」です。
つまり、瞬間風速20メートル以上が一瞬でも吹くと、適用される可能性が高いということです。
風速20メートルとは、人によっては転倒してしまうほどの風で、看板やトタン板、屋根瓦・屋根葺材がはがれ始める様なスピードです。
そのため、風災には台風や竜巻以外にも、春一番も火災保険が使えると言われています。
対象となるものは?
火災保険では、補償の対象となるモノを「保険の対象」と言います。
火災保険の対象は「建物」と「家財」があります。
今回の例では、対象物は「屋根」です。屋根は、保険の対象では建物に含まれます。
加入している保険の対象に建物が含まれるか、確認しましょう。
※加入されている保険によって対象は異なります。建物のみ対処となる場合は、建物本体に加えて建物の門や塀、車庫など付属建物とされるものも原則対象に含まれます。家財も対象に含まれている場合は、建物の中にあり、日常生活で使用する洋服や家電、家具も火災保険で補償されます。
保険申請の方法は?
まずは、申請したい内容が加入している保険で補償されるかを確認します。
今回の場合は、補償範囲「風災」、補償対象「建物」(屋根は建物に入ります)。
わからない場合は、契約者名と保険証券番号を確認し、保険会社に電話で聞いてみましょう。
申請に必要な書類は、「修理見積書」、「被害報告書」、「被害箇所の写真」です。特に見積もりは専門家にお願いする必要がありますので、業者に依頼をしましょう。
書類を全て送ると、保険会社が内容を確認した後に、保険適用可否と保険金額の記載された被災認定通知が保険会社から届きます。
その後、業者に依頼をし、修理をすることになります。
↓詳しい申請の流れを知りたい方はこちら
注意事項
注意していただきたいのが、支払期限です。
保険には損害の原因となる事柄の発生から3年が保険金の支払いの期限になっています。
そのため、あまりにも時間が経ってしまうと、保険金がもらえなくなってしまうので、お気をつけください。
↓その他、気をつけたいポイントを詳しく知りたい方はこちら
まとめ
今回のテーマは、『台風の強風によって被害を受けた屋根に、火災保険は適用されるの?』でした。
今回のケースの場合は、補償範囲「風災」、補償対象「建物」が加入されている火災保険に含まれている場合は、補償されます。
書類提出のための調査や見積もり作成には専門家の知識が必要になります。信頼できる業者に依頼をしましょう。
火災保険を使った0円リフォームで適用されやすい屋根のトラブルは、棟板金の剥がれや破損、クギ浮き、テレビアンテナの倒壊、瓦の欠損や浮きなどです。
他に強風で多い被害箇所は、雨樋、カーポート屋根や外壁などです。
気になるところがある場合、リフォームを検討している場合は、まとめて調査をしてもらうのがおすすめです。
少し興味がある、火災保険での修理を検討中のお客様はぜひ、おうちの保険申請コンシェルジュにお問い合わせくださいませ。
業者選びに不安がある場合や火災保険申請に疑問がある場合も、ご相談を受け付けております。
お問い合わせは、ページ上のお問い合わせフォームからご連絡いただく他、電話やLINEでも受け付けております。
申請サポートのプロが中立の立場でアドバイスをさせていただきます。