おうちの保険申請コンシェルジュ

火災保険の最適な金額とは?

毎月の火災保険の金額、無駄な支払いをしていないか、気になっている方も多いのではないでしょうか?

毎月のことだからこそ、少しの違いが塵も積もれば山となります。

実は適切な金額は、そのお家によって目安が決まっているんです。

多く払い過ぎても無駄、少なく払っていてもいざと言う時に困る火災保険。

そんな火災保険の適切な金額について一緒に考えていきましょう!

 

火災保険の対象とは?

毎月支払う火災保険の金額は出来れば安くしたいですよね?

まずは火災保険の金額の前に、火災保険の対象について確認をしましょう。

火災保険の対象とは、「火災保険によって補償されるモノ」のことです。

火災保険には、「建物」「家財」、大きく2つの対象に分かれます。

火災保険によって、建物のみの場合、家財のみの場合、両方対象とする場合があります。

それぞれ、どのようなものが対象となるのか、その内容をみていきましょう。

 

↓火災保険の概要について知りたい方はこちら

火災保険とは

 

「建物」とは?

火災保険の補償内容の「建物」とは、建物本体に加えて建物の門や塀、車庫など付属建物とされるものも原則対象に含まれます。

そのため火災やその他対象内容にあった場合、付属建物についても保険金を受け取ることが出来ます。  

 

付属建物の例

– 畳、建具その他これらに類する物

– 門、塀、垣

– 建物付属の物置や車庫

– 浴槽、流し、ガス台、調理台、棚

– 外灯、テレビアンテナ  

 

「家財」とは?

家財とは建物の中にあり、日常生活で使用する洋服や家電、家具を指します。

そのため、外出などで家財を建物の外に持ち出している時は、対象外となります。  

 

家財の例

– テレビ、パソコン

– カーテン、テーブル、ソファー

– 洋服  

 

家財についての注意点は3点です。

①家財を建物の外に持ち出している場合は対象外

②別途オプションが必要なものがある  例. 30万円を超えるもの高額なものなど

③家財に含まれないものもある  例. 自動車、船舶、航空機、商品など  

 

会社やプランによって家財に含まれるものやオプションは変わってきます。

 

火災保険はいくら掛ければいいの?

ここまでは火災保険のお話をする際の基礎知識として火災保険の対象についてお話をしました。

ここからは、火災保険はいくら掛ければいいのか、という本題に入ります。

 

火災保険の適切な金額

火災保険は払い過ぎても無駄になってしまうし、少な過ぎても損害が発生した際に十分な補償を受けられなくなってしまいます。

これが、どういうことなのか、火事で家が消失してしまったケースでお話をします。

もし、火事が起きて家が焼失された場合、保険会社が支払うのは「元々あった建物を建て直す、もしくは買い直すための費用」です。

 

まずは、<火災保険を多く支払い過ぎていた場合>です。

必要以上に保険料を支払っていても、それは無駄になってしまうのです。

このようなケースを超過保険と呼びます。

火災保険料を多く支払っていたからと言って、家を再建するために必要な金額以上のお金はもらえません。

 

逆に<少なく支払っていた場合>は、

家を建て直す・買い直す場合の十分なお金が受け取れず、自己負担となってしまいます。

このようなケースを一部保険と呼びます。

家の再建や再購入は大きな金額がかかってくるので、自己負担となるとかなり厳しいものがありますね。

 

そのため、火災保険は払い過ぎも、少な過ぎも良くないと言われているのです。

火災保険で支払われる保険金は、「元の状態に戻すための原状回復に必要な金額」ということは覚えておいてください。

↓火災保険申請でもらえる保険金の金額について知りたい方はこちら

火災保険で保険金はいくらもらえるの?金額の決まり方や火災保険の考え方を解説

建物の保険金額

上でも説明した通り、火災保険は加入者が儲かる仕組みにはなっていません。

そのため、火災保険の金額は、建物を再建築または再購入する際に必要な金額を設定するのが適切です。

では、建物を再建築または再購入する際に必要な金額は、どこでわかるのか?と疑問に思いますよね?

これが建物評価額です。

建物評価額は、算出方法が決まっています。(新築の場合と中古の場合では異なる)

建物の保険金額は、建物評価額に合わせましょう。

1998年より前に火災保険に加入した場合は、注意が必要です!

建物評価額には2つの考え方があり、「新価(=新しいものを建築・購入する場合に必要な金額)」と「時価(=経過年数や使用消耗分など価値の下がった部分を差し引いた金額)」があります。

1998年以前は時価が一般的であったため、それ以前に加入をしてそのままの場合は時価契約か新価契約か確認するのがおすすめです!

 

↓火災保険の契約内容を確認したい方はこちら

火災保険の契約内容を確認!保険証券の見方

 

家財の保険金額

家財の保険金額についても、建物同様、火事にあった場合に備えて全て買い直すために必要な金額を設定するのがおすすめです。

家財についても、元の状態に戻すための原状回復に必要な金額以上には支払われません。

逆に、少なく保険金を設定していると、いざというとき一部しか補償されなくなってしまいます。

保険会社によっては、家族の人数や面積によって簡単な目安の表を用意しています。

おうちの中の家電や家具など火災保険補償対象となるものから、適切な金額を考えてみましょう。

 

まとめ

今回のテーマは「火災保険の適切な金額は?」でした。

内容のまとめは以下の通りです。

火災保険の対象は「建物」と「家財」の2つ

「建物」は建物+付属建物(塀や門、テレビアンテナ)、「家財」は家電や家具、身の回りの

◯保険会社が支払うのは、損害を受けた場所を「元の状態に戻すための原状回復に必要な金額」

◯建物の保険金額は、建物評価額に合わせるのがベスト!

1998年以前加入の場合は、建物評価額を再度確認しよう

◯家財については全てを買い直すのに必要な金額を設定!保険会社の目安表も参考に!

 

一番大切なことは、火災保険は損害を受けた場所を元の状態に戻すための原状回復の金額を支払ってくれるということ。

そのため、家を建て直す・購入し直すより大きな金額を設定しても払い損になりますし、少な過ぎても十分な補償を受けられない状況に。

建物も家財も、再建築・再購入に必要な金額を設定しましょう。

1998年以前に建物を対象とした火災保険に加入している方は、保険内容を再確認してみましょう!